高森顕徹先生との出会い

浄土真宗親鸞会 会員のページ

豪雪の中を歩かれ、「無常だから、じっとしとれん」(1/5)

前回に引き続き、滋賀県の水口トミエさん(仮名)の手記を紹介します。


米原 のどから血を出されて

高森顕徹先生のご説法があるたびに、参詣者はどんどん増え、寺いっぱいの人で、まるで、ご遠忌法要のようでした。高森先生は、ご自身のお疲れも忘れられてのご化導でした。

朝食の時間から、お宿へ同行が聞きに詰めかけるため、いつもお食事は、お話をしながら済まされるのです。
  朝・昼のご説法が終わるとすぐ、座談会が始まりました。あまりの熱意に、帰る時間を忘れて聞かれる人も多くありました。高森先生が真剣ですので、私たちも懸命だったのです。

 座談会は、夜明けまで続いたことも、何回もありました。
「毎日続く説法で、のどは真っ赤、声はかれ、血が出た」
とおっしゃったこともあります。

 私たちの後生の一大事解決一つに、善知識は身を粉にしてご説法くだされている。申し訳なく思わずにおれません。

 ある時、こうおっしゃいました。

「このごろの寺には、仏法がない。少しも真実の教えが説かれていない。たばこ屋で、たばこを売っていないのと同じである。たばこを売ってこそ、たばこ屋だ。浄土真宗といいながら、『信心正因、称名報恩』の親鸞聖人の教えを踏みにじり、『念仏さえ称えておれば、死んだら極楽』と言って、人々を迷わしている。

 十劫安心を教えたり、葬式屋になったりして、浄土真宗をねじ曲げている者ばかり。親鸞聖人の教えはどうなっているのか。みんなだまされている」

 高森顕徹先生がお座敷(控室)にお入りになると、同行の一人がすぐに行って、申し上げたそうです。
「高森先生、お寺に世話になっておりますので、寺の悪口を言わないでください。お願いいたします」
 すると、高森顕徹先生は、

「仏法を正しくお伝えするのは、私の使命です。親鸞聖人の正しい教えをお伝えして、寺が借りられなくなってもかまわない。私は辻説法でもする。縁のある方は聞いてくだされるでしょう」

とおっしゃいました。

>>次へ 説法会場は戦場

親鸞会と高森顕徹先生|昭和黎明期の記録 @2006- 親鸞会 会員